グレインフリーについて
グレインフリーのドッグフードを探されている方も多いと思います。グレインフリーとは穀物を使用していないドッグフードのことです。
犬に穀物が悪いと言う噂がネット上で流れていますが、これには理由があります。犬にとって穀物は決して悪いものではありません。ただ、避けたほうが良い穀物があるのは事実です。
小麦が入っているドッグフード
穀物といっても、小麦、米、ハトムギ、トウモロコシなどさまざまなものがあります。穀物の中で「小麦」が入っているドッグフードは避けるべきだと思います。小麦の中には「グルテン」という成分が含まれていて、小麦の中のグルテンがアレルギーなどの症状を引き起こすと言われています。
ただ、私ども人間もたくさんの小麦を食べますが、大丈夫な人もいますし、アレルギーが出てしまう人もいます。犬でも同様で、全く問題ない子もいれば、皮膚にかゆみなどが出る子もいます。
国産の小麦なら大丈夫
海外産の小麦は、どんどん品種改良されて品質が悪くなっています。ドッグフードに使用されている小麦の多くは、品質の悪い海外産です。小麦アレルギーのワンちゃんでも、国産の小麦ならアレルギーが出ない子もたくさんいます。
※アメリカ産の小麦は、ハリケーン対策でどんどん背丈の低い小麦に改良されています。この品種改良された小麦がアレルギーなどを引き起こす可能性が高いとも言われています。
ただ、ドッグフードに配合されている小麦で、国産を使用しているフードはあまり見かけません。ホームセンターやペットショップや動物病院で販売されているドッグフードのほとんどは海外産です。
原材料に「小麦」とだけ表示されている場合は、国産か海外産か不明ですので、できれば小麦入りのドッグフードは避けたほうが良いです。ドッグフード自体の原産国が海外なら、まず避けたほうが無難です。国産の小麦なら大丈夫だと思いますが、あえて小麦入りにこだわる必要はないので、入っていないものを選んだほうが良いと思います。
小麦以外の穀物は大丈夫なのか
トウモロコシが入っているフードは食べさせないほうが良いです。ドッグフードに配合されているトウモロコシは、トウモロコシの芯の部分や人間が食べることができない品質のものが入っているケースがほとんどです。小麦とトウモロコシ以外の穀物は基本的には問題ないですが、やはり国産のものがベストです。国産の穀物を使用しているドッグフードを食べさせてあげてください。
なぜ、グレインフリーが推奨されるようになったのか
一番の原因は、品質の悪い小麦やトウモロコシが使用されているケースが多いからです。もう1つの理由として、市販のドッグフードの多くは、穀物をそのままの状態で入れているからです。カンタンに言いますと、お米を炊かずにそのまま硬いお米のままでドッグフードに配合しているのです。人間でもお米を炊かずに食べると、消化不良などを起こします。穀物を炊いた状態で配合しているドッグフードは大丈夫です。
下記は市販のドッグフードが穀物を炊かずに配合している事例です。
※ピンクラベル (ペットショップで販売されている有名な海外産のドッグフード)
※黄緑ラベル (私どもが販売している国産ドッグフード「鶴亀長寿」)
市販のフードはお米を炊いていない状態でそのまま入れている
ドッグフードを水につけて、数時間放置しました。
すると、市販のドッグフードは、下に穀類がそのままの状態で残ります。穀物を炊かずにそのまま小さく砕いて配合しているだけです。ワンちゃんが消化不良を起こす可能性が高いです。
私どもが開発した国産ドッグフード「鶴亀長寿」は穀物を炊いた状態で配合しているので、穀類がそのままの形で残ることはありません。
グレインフリーにこだわる必要はありません
市販のドッグフードの穀類は、炊いた状態で配合されていないので、さまざまなトラブルを起こします。これが、グレインフリーが推奨されるようになった1つの原因です。あと、小麦アレルギーの子も多いので、それも理由です。
小麦が入っていなくて、他の穀類が国産で、炊いた状態で配合されているドッグフードは大丈夫です。
グレインフリーにこだわってドッグフードを探していると、品質の悪い海外産のドッグフードを食べさせることになってしまう可能性があります。穀類以外の原材料の品質や酸化防止剤などの添加物、数ヶ月の輸送による酸化などのほうがワンちゃんにとって悪影響かもしれません。
穀類にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。小麦が入っていない、国産の穀物を配合しているドッグフードをお選びいただければと思います。また、ハトムギは「ヨクイニン」と呼ばれ、万能薬として漢方の世界で使用されています。穀物の中でも、ハトムギが入っているドッグフードは良いです。特に皮膚のトラブルやアレルギーなどで悩んでいる方は、ハトムギ入りのドッグフードをお勧めします。