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犬に栗を食べさせてもよいのか?

栗

犬に栗を食べさせても大丈夫

秋の味覚の代表食材の栗ですが、飼い主様が食べているのを見て、犬が欲しそうにすることはありませんか?

結論から先にお伝えしますと、犬に栗を食べさせても大丈夫です。

ただし、外側の硬い鬼皮と渋皮は取り除き、加熱してから食べさせましょう。

今回は、栗にはどんな栄養成分が含まれているのか、犬に栗を食べさせることで期待できる健康効果、注意点などについてお話しします。

ちょっと寄り道・栗の豆知識/栗の食べる部分は種子だった!
栗の栄養についてお話しする前に、寄り道して面白い話をしますね。

そもそも栗は野菜なのか果物なのか、はたまた何か別の食品なのか、疑問に思いませんか?

農林水産省の分類によると、栗や梅などの果実を食用とするものを「果樹」としているので、野菜ではなく果物に近い扱いになっています。

これだけで驚くのはまだ早いんです。なんと、栗の中身、つまり食べる部分は「実」ではなくて「種子」だということはご存知でしたか?

栗の鬼皮と渋皮部分が、いわゆる「果実」ということですから、私たちは果実を捨てて種子を食べていることになりますね。

ご自分で栗に含まれる成分を調べたいときは、文部科学省/食品成分データベースの「種実類」で調べることができますよ。

栗に含まれる栄養成分と犬に期待できる健康効果

栗は炭水化物・カロリーのかたまり

栗は炭水化物が多いため、カロリーが高いのが特徴です。

大きめの茹でた栗5個分(約100g)のカロリーは、200kcal近くもあります。

ご飯のカロリーと比較してみると、とても高いことがわかります。

子ども用のご飯茶碗1杯分は約100gで、カロリーは約170kcal。おにぎり1個分は約120gで215kcalです。

つまり、大きめの茹でた栗をたった5粒食べるだけで、おにぎり1個分程度のカロリーが摂れてしまう、という計算になります。

愛犬ちゃんが欲しそうにしているからと何粒も食べさせてしまえば、確実にカロリーオーバーしてしまいますね。

カロリー源にはなりますが、犬はタンパク質をメインにカロリー摂取するのが基本です。

炭水化物を多く摂り過ぎると、必要な栄養素を摂取することができないばかりか、肥満や糖尿病の原因になったり、消化器官へ負担をかけたりすることになってしまいます。

ですから、犬のカロリー源として栗を活用することはできません。

栗のビタミンCとEでエイジングケア

ビタミンCが豊富な果物としては、いちごが広く知られていますよね。大きめの茹でた栗5個分には、中粒のいちご5~6個分と同程度のビタミンCが含まれています。

ビタミンEも少量含まれており、どちらのビタミンも活性酸素を除去して細胞が酸化するのを防ぐ、「抗酸化作用」を持つのが特徴です。

老化やストレス、紫外線などによって細胞が酸化すると、血管や皮膚、内臓などの老化が進み、病気の原因となります。

抗酸化作用とは、酸化を抑制する働きのことですから、犬のエイジングケアに役立つというわけです。

栗は加熱して食べますが、炭水化物のでんぷんが多いことにより、ビタミンCは壊れにくくなっています。じゃがいものビタミンCが破壊されにくいのと同じ理屈です。

ビタミンEは加熱してもあまり壊れないので、普段どおりに栗を茹でたものを犬に食べさせて問題ありません。

栗の食物繊維で快腸・快便

栗は食物繊維が多く、大きめの茹でた栗5個分には、ごぼう約2/3本と同じ程度の食物繊維が含まれています。

食物繊維は腸内環境を整えて、老廃物を排泄する働きを持っているので、便秘の改善に役立ちます。

栗に含まれるそのほかの栄養素

栗には、ほかにも皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンB6や、胎児の正常な成育や赤血球形成に役立つ葉酸、余剰な塩分を排泄するのに役立つカリウムなども含まれています。

しかし、いずれも加熱や水に弱いため、栗を調理するあいだに失われやすく、多くの健康効果は期待できません。

犬に栗を食べさせる際の注意点

食べさせる量は少量で!

栗はカロリーが高いので、小型犬なら1粒程度、中型犬なら3粒程度内に留めておきましょう。

栗のアレルギーはまれだが見守りも大切

栗はアレルギーを起こしにくい食品ですが、初めて食べさせる際は少量とし、食べたあとにいつもと違うしぐさや目の充血などがないか、見守ることも大切です。

栗の渋皮や鬼皮は犬に食べさせない

栗の渋皮には、ポリフェノールの一種のタンニンや、食物繊維が豊富です。

犬が大量にタンニンを摂取すると、中毒を起こす危険が伴うので、栗の渋皮は食べさせないでください。

栗の鬼皮は喉や食道、腸などを傷付けてしまうので、決してかじらせないように気を付けましょう。

栗の甘露煮や加工品は食べさせない

栗を愛犬ちゃんにおすそ分けしても大丈夫ですが、甘露煮やモンブランなど調味料を使用したものは食べさせないでください。

甘味や塩分が犬の体に悪影響を与えかねませんし、甘さを欲してドッグフードを食べなくなる可能性も。

犬に栗を食べさせてもよいのか?まとめ

犬に栗を食べさせる際は、茹で栗または砂利石で焼いた甘栗など、加熱されたものを与えましょう。また、必ず鬼皮や渋皮を除去してください。

カロリーが高いので少量を心がけ、愛犬ちゃんのエイジングケアや腸内環境の改善に役立てましょう。

最後に余談ではありますが、栗林付近には栗のイガが廃棄されていることが多いため、お散歩のルートから外してくださいね。

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