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犬にコンニャクを食べさせてもよいのか?

こんにゃく

犬にコンニャクを食べさせても大丈夫

コンニャクは人間のダイエットによく使われる食材ですが、犬にもコンニャクを食べさせてもよいのでしょうか?

結論からお伝えすると、コンニャクには犬にとって中毒となる物質は入っていないので、食べさせても大丈夫です。

しかし一方で、犬にコンニャクを食べさせるのはよくない、という意見もあります。その理由は、コンニャクの成分や性質に答えが隠されています。

今回は、コンニャクの特徴的な成分を始め、犬にコンニャクを食べさせるとどんなメリットやデメリットがあるのか、食べさせる際の注意点などについてお伝えします。

コンニャクの特徴的な成分は?

まずはコンニャクの特徴的な成分に着目してみましょう。

コンニャクは不溶性食物繊維がたっぷり

コンニャクは、コンニャク芋に水酸化カルシウムという凝固剤を加えて作られます。
97%が水分で、カロリーや栄養素はほとんど含んでいませんが、 水に溶けにくい“不溶性食物繊維”が多いのが特徴です。

意外に知られていませんが、コンニャク芋を粉にしただけの状態なら、“グルコマンナン”という水溶性食物繊維が豊富に含まれています。しかし、水酸化カルシウムという凝固剤を加えてコンニャクになった段階で、水溶性から不溶性食物繊維に変化しているのです。

犬にコンニャクを食べさせるメリットは?

コンニャクには食物繊維が豊富なことから、犬の体によい働きをもたらします。
食物繊維のメリットを見ていきましょう。

不溶性食物繊維で便秘解消

コンニャクに含まれる不溶性食物繊維は、胃腸で水分を吸収して大きく膨らみ、便のカサと硬さを増すことが知られています。
腸の蠕動運動が活発になり、便秘がちのワンちゃんの排便を促します。

腸内環境を整える

不溶性食物繊維に限らず食物繊維を犬が摂取すると、よい働きをする腸内細菌(善玉菌)が増え、悪い働きをする菌(悪玉菌)とのバランスが整います。
便秘だけでなく下痢しやすいワンちゃんにも、食物繊維で腸内環境を整えることはとても大切です。

免疫力アップ

腸内環境が整うと、老廃物や有害物質がスムーズに排泄されて血液がきれいになることで、免疫力がアップします。ワンちゃんにも多いガンや様々な病気に負けない体づくりに役立ちます。

高血圧の予防や改善

いずれの食物繊維にも、犬が摂り過ぎた塩分を包み込んで排泄する働きがあります。高血圧になりやすい血統のワンちゃんの予防としても役立ちます。

犬にコンニャクを食べさせるデメリットは?

不溶性食物繊維たっぷりのコンニャクを、犬に食べさせ過ぎるとデメリットも生じます。
コンニャク1口(約20g)には、不溶性食物繊維が0.6g含まれています。これは、セロリに換算すると約1/2本分に相当します。

これだけの量を含んでいるとは知らずに犬に食べさせていた方は、以下のデメリットを確認してくださいね。

下痢しやすくなる

コンニャクに含まれる食物繊維は100%不溶性食物繊維です。犬にたくさん食べさせ過ぎると腸内が刺激され過ぎて、下痢することがあります。

消化不良を起こす

手作りご飯派の間では、コンニャクはあえて食べさせない、という方もいらっしゃいます。
それは、食物繊維を消化できずに消化不良で嘔吐や下痢を起こすワンちゃんもいるからです。

ミネラルの吸収を阻害する

食物繊維には老廃物や毒素を絡めて排出する働きがありますが、過剰に摂り過ぎるとミネラルの吸収を阻害して栄養のバランスを崩すことがあります。

丸飲みして喉に詰まることも

弾力があるコンニャクを、犬が細かく咀嚼することは不可能に近いです。犬はもともと丸飲みしてご飯を食べる動物なので、ある程度の大きさでもヒュッと飲み込んでしまいます。
うっかり気管に入ったり喉に詰まったりすると、コンニャクがどんどん水分を吸着して窒息する可能性すらあるのです。

犬にコンニャクを食べさせる際の注意点

コンニャクのメリットとデメリットを把握したうえで、少しだけ犬に食べさせてみたいと考えるなら、以下の注意点を知っておいてくださいね。

コンニャクのアクやエグミを抜く

コンニャク芋自体、とてもアクが強い植物です。また、製造過程で加えられる水酸化カルシウムはエグミがあるので、2~3分茹でてアクやエグミを抜きましょう。あらかじめ小さくカットしてから茹でるのがおすすめです。

食べさせる量は少量で小さくする

コンニャクには想像以上に不溶性食物繊維が含まれているので、犬に食べさせる量はほんの少しにしましょう。また、思いがけない窒息事故を防ぐために、細かくカットしてくださいね。

ダイエットに役立つかは疑問

カロリーも低く食物繊維が豊富なことから、肥満気味のワンちゃんに食べさせてダイエットさせようか、と考えるかもしれません。
いつもの食事量を少し減らして、その分コンニャクを入れればお腹は膨れますが、ダイエットはバランスのよい栄養摂取や適度な運動も同時に必要です。
また、毎日犬にコンニャクを食べさせるデメリットもあるので、ダイエット用食材としては向いていないと思います。

結石のワンちゃんは要注意

コンニャクには、ほうれん草のエグミでよく知られる“シュウ酸”が含まれています。シュウ酸は血液中のカルシウムと結合して結石を作ります。
シュウ酸を含む食品と結石の因果関係は不明な点もありますが、結石のワンちゃんや免疫が弱いワンちゃんには、コンニャクを食べさせないようにしましょう。

犬にこんにゃくゼリーは食べさせない

人間のダイエットに人気の “こんにゃくゼリー”なら、少量だしアク抜きの必要もないからと、犬に食べさせている方もいらっしゃるようですが、犬の体に悪影響を与えかねません。
もちろんダイエットに役立つこともありません。

某こんにゃくゼリー1個には、糖質や塩分、水溶性食物繊維のグルコマンナン、カリウムなどが含まれています。

肥満などの原因となる糖質も気になりますが、カリウムの量はコンニャク1口(約20g)の25倍相当量が入っているので、カリウム制限を受けている病気のワンちゃんには絶対に食べさせないでください。

コンニャクはあえて食べさせなくてもよい食材

犬にコンニャクを食べさせることは、食物繊維の働きによるメリットがある分、シュウ酸による結石の可能性やほかの栄養素はほとんど摂れないデメリットがあります。

ドッグフードには食物繊維が含まれているので、あえてコンニャクを食べさせる必要はありません。

手作りご飯の場合でも、毎日犬にコンニャクを与えることはデメリットが高まりますので、体調を看ながら時々少量を与える程度に留めたほうがよいでしょう。

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