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犬にラム肉を食べさせてもよいのか?

豚肉

犬にラム肉を食べさせても大丈夫!

ラム肉というと、羊肉の中でも12カ月未満の子羊の柔らかい肉を指すことが多いです。成長した羊肉は“マトン”と呼ばれ区別されています。

ラム肉は、ほかの肉と比べると入手しにくい食材ですが、北海道や熊本県、宮城県では大変多く流通しています。

もしかしたら、旅行先やバーベキューでラム肉を初めて食べる飼い主様もいらっしゃるかもしれませんね。

そんなとき、一緒に連れて行った愛犬がラム肉を欲しそうにしていたら、食べさせてもよいのでしょうか?

結論からお伝えすると、犬にラム肉を食べさせても大丈夫です。

今回は、ラム肉の特徴的な栄養や、犬に食べさせる際の注意点についてお話ししていきます。

ラム肉の栄養が犬にもたらす健康効果

ラム肉には、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養成分が含まれています。

豚肉や牛肉と比較すると、タンパク質は同程度ですが、ビタミンB12、鉄、さらにカルニチンが多いのが特徴です。

それぞれの働きや犬にどんな健康効果があるのかを見ていきましょう。

ビタミンB12

ビタミンB12は、赤血球の生成に関わるほか、DNAやたんぱく質、脂質を合成するなど補酵素として働き、犬の代謝に欠かせないビタミンです。

水溶性ビタミンに分類されていながらも、「コバルト」というミネラルを含んでいるので、一定量を肝臓に貯えることができます。

ビタミンB12は肉や魚、卵といった動物性食品に多く含まれているので、上質なドッグフードや栄養を考えた手作り食であれば、欠乏することはありません。

ただし、豆腐やおからなど植物性タンパク質に偏った手作り食や、トウモロコシがメインのドッグフードの場合は欠乏する可能性があります。

また、加齢や小腸・消化器系の病気があるワンちゃんは、吸収率が悪くなるため不足しがちです。

ラム肉の部位では、脂身付きの肩肉やモモ肉に多く存在しています。

ほかの肉のビタミンB12を多く含む部位と比較すると、脂身付き豚ロースの約7倍、脂身付き牛ロースの約3倍です。

ビタミンB12が欠乏すると、ワンちゃんが貧血を起こすだけでなく、脳や神経にダメージを受け、イライラしたり痛みを訴えたりするようになります。

鉄は、赤血球の赤い色素である“ヘモグロビン”や、持久力に関わる筋肉(赤色筋肉)に存在する“ミオグロビン”を構成するのに欠かせないミネラルです。

ヘモグロビンもミオグロビンも、体の隅々まで酸素を運ぶ働きを持っています。

ラム肉の部位では、脂身付きの肩やモモ肉に多く含まれており、豚肉の同じ部位と比較すると、約3倍。牛肉と比較すると、やや少ないものの同程度の鉄を含んでいます。

肉に含まれる鉄は、野菜類に含まれる鉄に比べて吸収率が高いので、効率よく摂ることができるのが特徴です。

鉄が欠乏すると貧血を起こすことはよく知られていますが、発育不良や下痢、被毛がパサつくといった状態を起こします。

特に、成長期や妊娠中、ダイエット中は鉄が不足しがちなので、貧血にならないよう注意しましょう。

カルニチン

カルニチンはアミノ酸から合成される物質で、D-カルニチンとL-カルニチンの2種類があります。穀類や野菜、果物にはほとんど含まれていません。

注目されているのは、犬に対しての脂肪燃焼効果があるとされるL-カルニチンです。

ワンちゃんの老化を予防したり、心筋機能を強くしたり、脳神経機能をサポートするなど、若々しさを維持するのに役立ちます。

L-カルニチンは、ラム肉の赤身の部分に多く含まれています。ほかの肉と含有量を比較すると、以下の順になります。

羊肉(マトン)167.8 mg>子羊肉(ラム)80mg>牛肉76mg>豚肉21mg>鶏肉10.2mg

ラム肉は、牛肉とほぼ同程度、豚肉の約4倍のL-カルニチンを含んでいることがわかります。

L-カルニチンの1日の摂取目安量は、犬の体重1kg当たり50mgと考えられているので、体重5kgのワンちゃんなら250mgです。

L-カルニチンは犬の肝臓で合成されますが、加齢とともに合成応力が低下するため、食事から積極的に摂る必要があります。

ただし、ラム肉だけでまかなおうとすると、栄養バランスが崩れるので、基本となる食事にプラスする程度がよいでしょう。

犬にラム肉を食べさせる際の注意点

ラム肉は低カロリーではない

ラム肉はヘルシーなイメージがあるので、「犬のダイエットによいのでは?」と感じるかもしれませんが、実は決して低カロリーの食材ではありません。

ほかの肉の同じ部位と比べるとよくわかります。
※生肉・各100g中

肩/脂身付きカロリー(kcal)
ラム肉233
豚肉216
牛肉286

 

モモ/脂身付きカロリー(kcal)
ラム肉198
豚肉183
牛肉256

 

いかがですか?牛肉よりはカロリーが低いものの、ラム肉のほうが豚肉よりもカロリーが高いのです。

生で食べさせてもよい?

ラム肉は、牛肉と同様に半生で食べてもよいと考えられています。しかし、食中毒を起こす細菌や寄生虫がいないのではなく、数が少ないだけ。

ワンちゃんの健康状態がよいなら大丈夫かもしれませんが、免疫力が低い子犬や高齢犬に食べさせる際は加熱してからのほうが安心です。

また、生でラム肉を食べさせる場合は、細菌による食中毒を防ぐため、鮮度が高いラム肉を求めましょう。

アレルギーに注意

ラム肉は、牛肉と同様にアレルギーを起こしやすい食材の1つです。現在はラム肉アレルギーではないワンちゃんでも、環境や体調の変化によりアレルギー体質になることがあります。

もし、長期間ラム肉のドッグフードを食べているワンちゃんが、ある日を境に耳を痒がったり、目が赤くなったりしてきたら、アレルギーを発症したかもしれません。まずは動物病院で診察を受けましょう。

病気があるワンちゃんは注意

ラム肉に多く含まれるL-カルニチンは肝臓で合成されるため、肝臓に病気があるワンちゃんは控えたほうがよいでしょう。

ドッグフードにラム肉が使われている場合は、必ず獣医師に相談して食べさせてもよいか確認してください。

ラム肉の特徴をよく知って安全に食べさせよう!

ラム肉には、貧血を予防するビタミンB12や鉄、脂肪燃焼をサポートするカルニチンなど、犬の健康に役立つ栄養成分が含まれています。

犬の老化予防やダイエット中の鉄補給ができるラム肉ですが、カロリーが低いわけではないので分量を加減してください。

また、犬専用の生肉を買い求めて食べさせる際は、食中毒を起こさないよう、解凍方法や賞味期限を守り、清潔なフードボールで食べさせましょう。

もし、旅行先など自宅以外でラム肉をワンちゃんに食べさせるなら、生肉ではなく火を通してから、ほんの一口だけ食べさせてください。

とはいえ、万が一を考えれば、外出先では目新しい食材は食べさせないほうが安心ですね!

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