2004年2月21日付け 四国新聞 31面に掲載されました。
↓下記がその内容です。
↑共同通信社の近藤記者から取材依頼があり、近藤記者が記事にしたい取材内容と私の価値観が一致しましたので、取材を受け入れました。
数時間の取材に応じましたが、記事になったのは上記のような感じでした。もっとたくさん話をしたんですけどね。
上記の記事の補足ですが、ペットショップを批判しているわけではありません。子犬を衝動買いするということはペットショップでもインターネットで購入する場合も同じだと思います。ペットショップで購入する場合でも、インターネットで購入する場合でも、知人や友人から子犬を譲ってもらう場合でも、「これから10年はこの子と一緒に生活する」ということですので、ご家族などで十分に将来のことなども話し合ってから、一緒に生活するかどうかを検討していただきたいです。また、「CMで見て可愛いから欲しい」や「この子に一目ぼれした」という方も多いと思います。子犬との出会いは運命ですので、それはそれで良いと思います。ただ、いざ一緒に生活してみて「こんなに大きくなるとは思わなかった。。。」「こんなに気性の荒い犬種だとは思わなかった。。」「こんなに手入れが大変な犬種だとは思わなかった。。。」などということは避けていただきたいです。
記事にも記載されているようにヨーロッパの多くの国では子犬のペットショップでの展示販売は禁じられています。アメリカでも州によって異なりますが、禁じられている(または条件付)ところが多いです。
ペットショップが悪いと言うのではありません。すばらしい管理をしているショップもたくさんあります。インターネットで子犬を購入すると言うのもメリット、デメリットがあります。できれば、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどのように繁殖家(ブリーダー)さんから直接子犬を迎え入れることがベストだと思います。
ただ、日本での現状はそのように繁殖家さんから直接購入することはちょっと難しいです。まず、情報がありません。タウンページなどに繁殖家一覧みたいなものがあればいいのですが(現在、NTTも検討中だそうです)、どのように探してよいのか分かりません。現状ではインターネットに頼らざるを得ないです。。。また、すべての繁殖家さんがインターネットでホームページを開設しているわけでもありません。繁殖家さんはプロの繁殖家さん、趣味の延長上の繁殖家さん、1回か2回だけ子犬を産ませてみようと言う繁殖家さんなどさまざまです。専業の人もいますし、副業の人もいますし、趣味の人もいます。これらすべての情報を共有することは現時点では不可能です。
また、繁殖家さんによってはお客様との直接の取引を好まない方もおられます。購入後の病気や飼いかたなどの相談の対応を好まない方もおられます。もちろん、「私のところで産ませた子犬なので、一生面倒をみます」という方もおられます。すばらしいです。
ペットと人間の快適な共存のためにも日本のペット事情は変化が必要です。海外のペット事情が100%すばらしいと言うこともありませんが、いいところは取り入れるべきだと思います。先日もアメリカかカナダの新聞に機械的大量繁殖場の現状などの記事も掲載されているのを見ました。。。
どの業界でも同じでしょうが、子犬を販売する側、購入する側のレベルアップが必要だと思います。もちろん、国や各自治体による法的な取り締まりも必要です。
私は何かの縁で、この業界に参入しました。いや、運命(宿命)なのかもしれません。
この業界にいる以上、できる限りのことをしていきます。
2005年1月15日 大眉 篤司